【波照間島=竹富】竹富町波照間島と石垣市を結ぶ貨客船「フェリーはてるま」が昨年末から故障で運休している問題で、運航する安栄観光(森田安高代表)は11日、代船「ぱいかじ」を臨時運航した。在庫切れで販売停止していたガソリンなど燃油約1万リットルを約2週間ぶりに輸送した。一方、「はてるま」は部品が予定より早く到着し同日夕に修理を終えた。早ければ12日にも運航を再開する。

臨時運行した代船「ぱいかじ」(奥)で、初競りに向けて石垣市へ運ばれた波照間島の子牛=11日、石垣港

 貨客船は昨年12月28日から運休。島の畜産農家らは13日からの子牛の初競りを控えながら牛を島から出荷できない状態だった。臨時船で牛4頭とヤギ1頭を運んだが、競りをキャンセルした農家もいたという。

 畜産農家の浦仲浩一さん(60)は「なんとか手配できたが、塩害を気にしてキャンセルした人もいた。一年を占う大事な初競りは参加したかったはず。離島のリスクを考えてもっと早く対応していたら」と話した。

 波照間石油販売所の西石垣洋さん(36)は「新年早々ガソリンの給油を制限していたので、今日が仕事始めのような感じ。通常通りに戻って良かった」と安堵(あんど)した。

 黒糖製品が出荷できず来週以降の操業停止が危惧された波照間製糖の金武清也事務所長は「部品が早く届き、早ければ12日には運航できそうだと聞いた。天候も良くてガソリンも届いたし、なんとかひと安心」と胸をなで下ろした。