沖縄の人間にとって、これほど地球温暖化の影響を実感できる日はないだろう。きょうは旧暦12月8日のムーチー(鬼餅)

▼気象台によると那覇の最低気温は18度、最高20度の予報で、ムーチービーサとは言えそうにない。昨年12月の冬至は25度を超える夏日でトゥンジービーサにならなかったのも記憶に新しい。昔ながらの暦に合わせ、折り目正しくやって来た寒さも、最近は律義さに欠ける

▼気象庁によると、過去約100年で沖縄地方の年平均気温は1・16度上昇し、冬(12~2月)の1日の最低気温平均値は1・51度暖かくなった。1980年代末以降は比較的気温の高い状況となっているのだとか

▼世界中で同様な気温上昇傾向が続いている。気象庁がまとめた昨年の世界の主な異常気象26件中18件が、昨年夏の北日本から西日本にかけての猛暑を含む高温や干ばつなど

▼昨年12月、国連気候変動枠組み条約第24回締約国会議(COP24)が地球温暖化対策を進めるルールをまとめた。トランプ大統領が「気候変動問題はでっち上げ」と主張する米国は離脱したが、国際社会は温暖化防止に向け一歩踏み出した

▼取り組みは私たち一人一人にも求められる。100年後のムーチーの日も、この島が豊かな自然の中にあり、子どもたちがサンニンの香りに包まれて笑顔でいるようにと願う。(玉城淳)