沖縄タイムス+プラス ニュース

沖縄市長、県民投票不参加を再表明 「議会2度否決は重い」 一問一答も

2019年1月13日 14:28

 沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票へ不参加を表明している沖縄市の桑江朝千夫市長は12日、市役所で会見し、県の投票実施勧告に対し、投票事務を実施しないと発表した。桑江市長は「市民の負託を受けた市議会で2度にわたる予算の否決は大変重く、市議会の意思を尊重せざるを得ない」と語った。

県民投票不参加を改めて表明する桑江朝千夫沖縄市長=12日、沖縄市役所

 県へは11日にメールで回答した。県の勧告に対して不参加を表明したのは宮古島市、宜野湾市に次いで3市目。県は週明けにも是正要求する方針を示しているが、桑江市長は「県が強権的に市に迫ってくるのであれば何ら状況は変わらないので同じ回答をするしかない」と語った。

 投票事務を実施しない理由について「米軍普天間飛行場の危険性の除去に一切触れられておらず、辺野古の基地建設に対して賛成か反対かの二者択一では多様な民意を推し量ることは難しい」と述べ、選択肢に問題があるとの考えを重ねて表明した。

 受け入れられる選択肢については、県や県議会与党が判断すべきこととしながらも「やむを得ない」や「どちらかというと反対」などを増やせば「状況は変わってくるということになり得る」とも述べた。

 県が事務を執行する場合に必要となる選挙人名簿の提供には「まだ依頼を受けていないので想定の話だが、庁外や選挙管理委員会から外に出すことに法的に問題がないのか、しっかり確かめないといけない」と述べるにとどめた。

桑江市長一問一答「少数意見に配慮ない」

 -違法という指摘もあるが法的解釈は。

 「難しいところだが、行政の長として議会を尊重しなければならないという大きな前提がある」

 -県は法律は市町村長に裁量を与えていないと解釈しているが、裁量があるという解釈か。

 「(判断は)市長に任されていると解釈している」

 -昨日、知事は予定通り県民投票を実施すると表明したがどのように考えるか。

 「反対している人たちの少数意見に配慮がなく、強権的になっている。いかに多く県民を参加させることができるか、私たちの目線に立って協議をした方がよかった。県議会は改めて仕切り直すという思い切りの良さも必要ではないか」

 -今の状況のまま5市が参加しない場合、県民投票と言えると考えるか。

 「県民投票と言える状態ではないと思う。これだけの人口がいる市が参加しないのは大きい」

 -市議会与党では市長の判断が尊重されるという話を聞いたが。

 「そんなことはない。私は議会出身でもあり、議会を尊重している。議決は簡単に覆していいものではない。公開質問状に3人の県政与党の県議の名前があったが、『議会が反対してもやるべきだ』とは民間人ならともかく議員が言うべきではない」

 -住民の直接請求と議会の議決を天秤(てんびん)にかけるような状況だが。

 「本当に苦悩した。直接請求した彼らの努力も評価するが、やはり市長として議会を尊重せざるを得ない。私の悩んだ末の決断としか言いようがない」

「県民投票」これまでの記事一覧


「沖縄の基地問題」もっと詳しく。有料会員ならこんな記事も読めます。

 「翁長が恋しいです」流れ呼んだ妻の訴え 沖縄県知事選

 住宅の上を飛ばないで…「これってそんなに難しいお願い?」

 基地維持に「沖縄差別」を利用する米国 日本人の沈黙が支える過重負担

購読者プラン/デジタル購読者プランの会員なら、電子新聞も有料記事も読み放題! 


これってホント!? 誤解だらけの沖縄基地
沖縄タイムス社編集局編
高文研
売り上げランキング: 24,236

あわせて読みたい

関連リンク

沖縄タイムス+プラス ニュースのバックナンバー

沖縄関連、今話題です(外部サイト)

JavaScriptをOnにしてください

アクセスランキング

ニュース 解説・コラム

注目トピックス

沖縄タイムスのお得な情報をゲット!

友だち追加
LINE@

沖縄タイムスのおすすめ記事をお届け!

友だち追加
LINE NEWS