大弦小弦

[大弦小弦]宮古で「毎日」と言えば宮古毎日新聞を指す。全国紙の・・・

2019年1月14日 08:15

 宮古で「毎日」と言えば宮古毎日新聞を指す。全国紙の毎日新聞の記者が「毎日ですが」と電話取材しようとしたものの話が通じず、「とうとう『ただの毎日です』と名乗った」と苦笑していた

▼そして「新報」と言えば琉球新報ではなく宮古新報。全国紙だけでなく私たち県紙2紙も残念ながら影が薄く、地元2紙が取材や購読者数を競い合ってきた

▼その一方の雄、宮古新報が廃刊の危機に直面している。セクハラとパワハラを理由に労組から退陣を要求された社長が、全社員解雇と11日限りの廃刊を打ち出した

▼何とか発行を続ける労組はビラを配って支援を訴える。「新聞続けます」と大きな文字。「地域に根ざし、地域とともに歩む新聞としての使命を果たす」と社の理念を記した。ある社員は「新報を選んでくれる読者のため、ページ数を減らしてでも発行したい」と話す

▼一記者として他社との競争が感覚を鍛え、ニュースの発掘につながることを実体験してきた。沖縄本島、宮古、八重山と地域ごとに2紙ずつ発行され、競争原理と多様な言論があることを誇りにも思っている

▼創刊50年を超える宮古新報は私物ではなく、地域の財産である。引き受けに名乗りを上げた企業も存在する。経営者が手を引くにしても、譲渡と発行継続という最後の地域貢献を選んでほしい。(阿部岳)

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阿部 岳
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