沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票に参加しない方針の5市に対し、投票実施を求めてハンガーストライキを続けている「辺野古」県民投票の会の元山仁士郎代表(27)は18日、ハンスト開始から4日目を迎えた。体重は2~3キロ減ったという。疲れた表情を見せつつ、5市が態度を変えていないことに「投票権を奪うことは人権侵害。民主主義に反している」と訴えた。

「投票権を奪うことは人権侵害だ」と訴える元山仁士郞さん=18日、宜野湾市役所前

 一方、5市の首長に県民投票実施を求める請願書の署名は午後11時半までに1960筆以上となった。

 この日は体力の消耗を抑えるため、ほとんど市役所前に設置したテント内で過ごした。午後3時半に記者団の取材に応じた時には「頭がぼーっとしてだるい」。それでも「沖縄の先人たちも、体を張って基地問題で闘ってきた。この問題は沖縄だけでなく、日本の問題だと突き付けないといけない」と自らを奮い立たせた。夕方には病院で心音や血液検査などの検査を受けた。

 市役所前には、元山代表を励まそうと、朝早くから夜遅くまで市民や賛同者が途切れなく訪れた。

 「身を削っている元山さんを見ると胸が痛い。無理はしてほしくないが、投票権がほしいという気持ちは変わらず、もどかしい」と話したのは、署名集めのボランティアで訪れた沖縄国際大学3年の女子学生(21)=宜野湾市。「県民投票はそれぞれの考えを議論する機会。若い人たちにとって大事なチャンスなのに…」と、不参加の自治体があることを悔しがった。

 署名用紙を何枚も持ち帰った中部商業高校の女生徒(17)は「市役所前は通学路で朝晩通るけど、話しかける勇気がなくて素通りしちゃって心が痛かった。やっと署名できた。友達にも署名を広めたい」。

 同市市愛知に住む女性(47)は居ても立ってもいられなくなり、早朝に訪れて署名した。「県民投票はみんなでやらないといけない。この寒い中で食べないで頑張っている姿をみたら、何もできなくて申し訳なく思う」と言葉を詰まらせた。

 創価学会員のメンバー2人も学会のシンボルでもある青、黄、赤の三色旗を持って訪れた。学会員の男性(59)は「公明党の議員たちは投票する権利を守ってほしい。もう一度、県民投票実施に向けて考え直して」と語った。