大弦小弦

[大弦小弦]プロフェッショナルがそれぞれの持ち場をを守って、社会は回っている…

2019年1月21日 08:18

 プロフェッショナルがそれぞれの持ち場を守って、社会は回っている。職場体験に来てくれた生徒にはまず、そんなことを伝える。缶コーヒーのCMも言っている。「世界は誰かの仕事でできている」

▼逆にプロが信頼を裏切ると、影響はドミノ式に広がる。よく買っていた「国産菜種油」は外国産サラダ油が混ぜられていた。このメーカーの偽装は多く、製品を原料にした他社製品も次々に販売中止となった

▼大手でも自動車、建物の免震装置と、命に関わる偽装が相次ぐ。「安心の日本製」はいつか「疑惑の日本製」に転落するのか

▼それでも企業ならば私たちには不買という選択があり、退場を促すこともできる。役所は違う。厚生労働省に競争相手はなく、つぶれない

▼毎月勤労統計の不正は闇が深い。15年間も調査方法を偽り、何度も正す機会がありながら隠蔽(いんぺい)してきた。結果、困った時の失業給付などを満額受け取れなかった人が多数出た。根本匠厚労相は「組織的隠蔽ではない」と言う

▼税金を使って納税者を欺いた厚労省が給付やり直し、システム改修といった尻ぬぐいに使うのはやはり税金。私たちが労使折半で払ってきた雇用保険料までつぎ込む。支払いは今後も義務である。きちんと怒り、過ちを正す。私たちは納税者としてもプロになる必要があるのかもしれない。(阿部岳)

ルポ 沖縄 国家の暴力 現場記者が見た「高江165日」の真実
阿部 岳
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