【那覇】那覇市消防職員協議会(前城直也会長)は7日、水難事故の被害者を一人でも減らそうと、国場川など市内四つの河川の侵入禁止フェンス28カ所に、ペットボトル製の応急用救命用具を設置した。目立つように赤くペイントした2リットルボトル3本をひもで結び、20メートルのロープをもう1本のボトルに収納した簡単な構造。体重100キロの人でもつかまって浮くことができるという。少量の砂を入れておもり代わりにし、遠くに投げられるよう工夫した。

ペットボトル製の救命用具を設置する那覇市消防職員協議会の渡久地朝康幹事(右)と前城直也会長=那覇市古波蔵の国場川沿い

 同協議会の渡久地朝康幹事(30)が提案し、社会貢献ボランティアの一環として、メンバー30人が休日に作成した。

 ペットボトル製の水難救命用具は、海上保安庁の職員が考案し、全国で活用が広がっているという。

 市内では救急通報から現場到着まで平均7、8分かかる。消防隊員である前城会長は「現場到着までに、おぼれて亡くなってしまうケースもある。ペットボトルで浮かんでいれば助かる可能性はかなり高くなる。他の地域でも広がってほしい」と訴えている。

 事前に市教育委員会を通じて市内の全小中学校に周知を依頼。使用方法を説明し、いたずらはしないよう呼び掛けている。

 応急用救命用具は国場川、久茂地川、安里川、安謝川沿いに設置された。市消防本部には2012年、海と河川を含めて26件の水難救助通報が寄せられた。