沖縄タイムス+プラス ニュース

嘉手納での降下訓練「SACO合意に違反」 県・地元市町が批判

2019年1月24日 08:17

 米軍嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を巡り、玉城デニー知事は23日、表敬で県庁を訪れた在沖米軍トップのエリック・スミス四軍調整官に対し嘉手納では実施しないよう訴えた。また「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)の首長からも抗議の声が上がった。三連協は事前に降下訓練の中止を求めており、24日にも抗議する。

スミス四軍調整官(左から2人目)にパラシュート降下訓練の経緯を書いた紙を渡し、嘉手納基地での訓練をしないよう訴えた玉城知事=23日、県庁

 玉城知事は降下訓練は伊江島で実施することで日米が合意していることを踏まえ「降下訓練は日米特別行動委員会(SACO)最終報告の内容によって実施されるべきだ。嘉手納はあくまで例外な場合に限ると認識している」として嘉手納で訓練をしないよう求めたが、スミス四軍調整官は「降下訓練や航空運用などは安全性に最大限配慮していく」と述べるにとどめた。県は24日以降、改めて米軍に抗議を予定する。

 三連協は23日午後1時ごろ、第18航空団司令官のケース・カニングハム准将宛てに訓練しないよう要請したが聞き入れられず強行された。三連協会長の桑江朝千夫沖縄市長は「SACO合意順守違反なのできっちりと抗議する」とし、前日の22日に市に連絡があったが「嘉手納基地で降下訓練すること自体が合意を守らないという問題」と述べた。

 役場屋上で訓練の様子を確認した當山宏嘉手納町長は「日米の約束事が全く意味をなさず、地域住民の声も全く米軍に届いていない。決して容認できない」と厳しく批判した。嘉手納町議会の基地関係特別委員会は25日に対応を協議する。

 北谷町の野国昌春町長は嘉手納の滑走路の両側から戦闘機が進入した件や北谷沿岸で戦闘機が「フレア」を放出したことに触れ「危険なことが続き、住民の懸念が増している中での降下訓練は負担軽減に逆行しており遺憾だ」と話した。

もっと詳しく。有料会員ならこんな記事も読めます。

沖縄の米軍基地の集団感染 発端は米本土部隊から

報告書から異例の「辺野古」削除 海兵隊の沖縄への強いこだわり

「翁長が恋しいです」流れ呼んだ妻の訴え 沖縄県知事選

月額550円で有料記事が月100本読み放題の「ライトプラン」もございます。 

 
連載・コラム
きょうのお天気