妊娠を望む場合、年齢が大きな要因になります。

イラスト・いらすとや

 皆さんは月経があるうちなら妊娠できると思っていませんか? 60歳になっても妊娠できるとは思ってないはずです。しかし40歳なら妊娠できると考えておりませんか? ましてや35歳なら当然妊娠できると考えていませんか? しかし若いから必ず妊娠できるという保障はありません。女性の卵は卵巣に保存されており、母親から誕生してからは新しく卵を形成することはないのです。結果として年齢が進めば卵は老化の一途をたどるわけです。

 35歳以上になると卵の老化は急速に進むと考えられております。若い方々も避妊をしていないのに2年が経過しても妊娠していなければ、体外受精を施行して胚の凍結保存を考えておくべきです。自然妊娠を優先することは当然のことですが、そのことに固執したために年齢が進み、卵の老化のために、どのような治療をしても妊娠に恵まれないカップルが増えております。

 卵の凍結保存も施行されていますが、種々の制限があり、まだどこでもできる治療法ではありません。今は卵と精子を受精させ胚として凍結保存することが一般的です。体外受精が始まった時には、胚の凍結保存はできませんでした。今はそれが可能になっております。以前のように新鮮胚移植をする必要はなくなりました。そのため、体外受精に伴う合併症も減っております。

 卵巣からの採卵を1回施行することで複数個の胚を凍結保存し、これを1個ないし2個を胚移植することで妊娠率は確実に上昇しております。

 次にストレスの話をします。内科でも心療内科があります。ストレスを抱えることは種々の体のバランスを崩し、病気の原因になることは明白です。妊娠を望む場合も、御夫婦がよく話し合い、妊娠に向けてどうするか方向性を考える必要があると思います。御夫婦でストレスの軽減をはかることは妊娠への早道になることがあります。(中里和正 ウイメンズクリニック糸数)