不動産業のエールクリエイト(那覇市、仲田憲仁代表)が米国シアトルで弁当店経営に乗り出す。健康意識の高い米国で、ヘルシーな印象の強い日本食を手軽に持ち帰られる弁当は需要を創出できると見込んだ。昨年3月に現地法人を設立。9月の開店に向け、準備を進めている。2020年までにシアトルで3店舗を展開する計画で、年間1億円の売り上げを目指す。同社の飲食事業参入は初めて。(政経部・照屋剛志)

米国での飲食店展開について語る仲田憲仁代表=那覇市のエールクリエイト沖縄本社

エールクリエイトが米国で展開する弁当店のロゴマーク

米国での飲食店展開について語る仲田憲仁代表=那覇市のエールクリエイト沖縄本社 エールクリエイトが米国で展開する弁当店のロゴマーク

 シアトルでは日本食レストランが多くあるが、テークアウト(持ち帰り)専門店がほとんどないという。ハンバーガーやメキシコ料理などのテークアウト店が人気を集めており、ヘルシーな日本食もテークアウトで市場を拡大できると踏んだ。

 現地法人は「DaY'S International(デイズインターナショナル)」。社長に就いた前田大地氏は「本格的な日本食の弁当をテークアウトで、手軽に食べてもらえるようにしたい」と意気込む。

 店名は「Oh!BENTO-go(お弁当ゴー)」で、床面積は約30平方メートル。アマゾン本社やシアトル大学のあるキャピトルヒル地域に1号店を開き、会社員や学生の需要を取り込む考えだ。

 焼き魚や照り焼きチキンなどのおかずから好きな物を選ぶ。タコライスや沖縄そば、ゴーヤーチャンプルーなどの沖縄料理も用意する。

 日本料理は米国に比べ、野菜をふんだんに使い、油や調味料の利用量が少ないため「ヘルシーなイメージがある」(前田社長)と言う。前田社長は「健康をテーマにメニューを開発し、市場を広げたい」と話した。価格帯はシアトルの飲食店で平均的な1300~1500円を想定。1店舗当たり年間3千万円の売り上げを目指す。

 仲田代表は「全都道府県の名物料理を取り扱い、多様な日本の食文化も知ってもらうきっかけにしたい」と話した。