沖縄県糸満市摩文仁の平和祈念公園内の山林に不法投棄のごみが長年放置されている問題で、県やボランティア393人が27日、回収作業を実施した。空き瓶や空き缶など1袋当たり5~10キロのごみが1486袋分回収された。

バケツに回収したごみを分別する県の職員やボランティア=27日、糸満市摩文仁・平和祈念公園内

 作業は国立沖縄戦没者墓苑裏手で実施。健児之塔周辺の崖下では、さびた缶や土の中に埋まった瓶やガラス片が次々と見つかった。

 摩文仁の不法投棄は少なくとも公園内7カ所で確認されており、県主催の回収作業は昨年に続き2度目。

 沖縄宗教者の会や県平和祈念財団、自衛隊などが参加。ボランティアらは「ごみの下に遺骨があるかもしれない」「目の前にごみがまだあるのに時間が足りない。もどかしい」とごみが山積している現状に心を痛めていた。

 1974年からボランティアで公園内の遺骨収集をしている金光教那覇協会の林雅信さん(79)=那覇市=は「戦争で亡くなった方たちに安心して鎮まってもらうためにも、回収作業を続けていきたい」と話した。