米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古沿岸部の埋め立て作業を県民投票まで一時停止するようトランプ米大統領に求める電子署名活動を始めた県系4世のロブ・カジワラさん(32)=ハワイ在住。カジワラさんを中心に米国各地の県出身者や本土出身者、日系米国人らでつくる団体「Stand With Okinawa(沖縄と共に立ち上がろう)」が1月7日、米首都ワシントンのホワイトハウス前で集会を開き、私も参加した。

 当日の平均気温は3度。吹きさらしのホワイトハウス前の広場は、マフラーなしでは耳や首が痛くなる。それでも平和運動家ら延べ40人ほどが参加した。 

 福岡県出身の大竹秀子さんは企画・情報収集、動画・フェイスブックを担当した。執筆活動をする大竹さんは現場監督のように動き、活動の記録をまとめる。青森県出身の長嶋志津子さんは企画や情報収集の手伝いの傍ら、5・5メートルの横断幕を徹夜で手作りした。

 2人とも辺野古で1週間から1カ月ほど座り込みの抗議をしたこともある。「本土では沖縄の問題に関心がない。本気で取り組んでいない」との批判を前から耳にするが、ウチナーンチュの間に見解の相違があるように、本土出身者の中にも一から百まで違う見解の人々が世界の隅々に住んでいる。熱心な彼女たちの沖縄を思うチムグクルと勇気に敬意を表したい。

 大竹さんから依頼され、スピーチした。時間は6分。

 日本国土の0・6%の面積しかない沖縄に米軍施設の7割が置かれていること、辺野古では多くの民意に反して日本政府が新基地建設を強行していること、明らかな「NIMBY(Not In My Back Yard)」であることなどを話した。「民主主義の発祥地は米国だと信じている。だから沖縄からの発言を聞いてほしい」とも述べた。

 沖縄の基地問題の当事者は日本と米国である。沖縄側から一度も基地を造れと提供したことはない。

 ホワイトハウス前には、当事者である日本本土出身者と米国人も集まり、支持してくれた。同郷の人々からの視線を気にしてもおかしくないが、そんな心境を乗り越え、沖縄問題を支持する強い意志や、有言実行の姿勢を尊敬する。県系人も5人はいただろうか。名護中学校時代からの親友の顔を見た時はうれしくて涙ぐんだ。

 請願署名活動はハワイで20代から60代後半の世代を巻き込んだ運動になっているという。

 国籍や人種を問わず、同じ志で動けば目的をする方向へ進むと信じている。(てい子与那覇トゥーシー)=次回は2月25日掲載

(写図説明)(左)電子署名運動を始めたロブ・カジワラさん(右)横断幕を掲げる支持者たち=7日、ホワイトハウス前