【久高泰子通信員】パリのルーブル地下のカールセル展示会場で、第10回技芸工芸創作ビエンナーレ展(パリ地域圏手工業・工芸業者会議所主催)が12月の4日間開かれ、宜野湾市の紅型研究所「染千花」の知花千賀子さん、幸修(ゆきなが)さん、ジュエリーデザイナーの幸太蝋(こうたろう)さんの親子と、デザイナー会社「bin Okinawa」代表の牧志亮太さんの4人が出展した。

 パリ「ユーロジャパンクロッシング」イベント企画社が設置した日本ブースで、知花さんらは紅型や草木染ストール、パネル、漫画やアニメのサブカルチャーを融合した紅型タペストリー、銀製の指輪などを展示した。

 草木染や紅型の作品は東洋風な美しさの色模様だと高評価。藍染め柄に顔容を描いた幸修さんと牧志さんの大型作品「WE」は豊富な色彩のデザインが多くの人の目を引いた。幸太蝋さんのシルバージュエリーは頭蓋骨のモチーフ。「死を忘れるな。今を精いっぱいに生きよ」とのラテン語の金言や再生の象徴として親しまれているらしく、高い技術が称賛された。

 4人は芸術の中心地パリでの出展を機に「次世代が工芸品を愛せる世界の創造を目指したい。フランスと日本や沖縄との懸け橋となり、沖縄だけでなく、世界で創作作品を目指す」などと抱負を語った。

 6千平方メートルの会場にはフランスをはじめ外国からの300以上のブースが出展。独自の手工芸品を競って展示し、来場者は3万人を超えた。

 最終日には、木寺昌人日本大使が妻の祐子さんと訪問、沖縄欧州文化連合会(西平芳子会長)のメンバーが三線で歓迎した。「ルーブルで三線が聴けるとは」と喜んだ大使は作品をじっくり鑑賞。祐子さんは草木染のストールを何点か購入した。出展は同連合会が参加を企画、同会顧問の喜屋武幸雄さんが仲介した。

(写図説明)展示会場の沖縄ブース前で(右から)知花幸太蝋さん、木寺昌人大使、祐子さん、知花千賀子さん、西平芳子さん、知花幸修さん、牧志亮太さん