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新たに「N4」護岸着工 辺野古埋め立てへ加速 沖縄県は中止要求へ

2019年1月29日 07:41

 名護市辺野古の新基地建設を巡り、沖縄防衛局は28日、大浦湾側の新たな護岸「N4」(全長135メートル)の整備に着手した。N4の整備後、沖合に向かって延びる「K8」(全長515メートル)に着手する考え。K8の付近には移植対象のサンゴが確認されているが、防衛局は移植せずに護岸の途中まで整備が可能との考えを示している。

新たな護岸を造るため、石材を敷き詰めるパワーショベル(手前中央)。後方は土砂投入が続く海域=28日午後2時13分、名護市辺野古(小型無人機で撮影)

K-8護岸工事のイメージ図

新たな護岸を造るため、石材を敷き詰めるパワーショベル(手前中央)。後方は土砂投入が続く海域=28日午後2時13分、名護市辺野古(小型無人機で撮影) K-8護岸工事のイメージ図

「N4」後は「K8」

 政府が新たな護岸の整備に着手するのは2018年8月に県が埋め立て承認を撤回して初めて。防衛局はは国土交通相が撤回の執行停止を決定したことを受けて工事を再開していた。辺野古移設の賛否を問う県民投票まで1カ月と迫る中、反発が広がるのは必至だ。

 謝花喜一郎副知事は新護岸の着工を受け「県は撤回は現在も有効との立場で、新たな護岸工事は大きな問題だ。執行停止を審査する国地方係争処理委員会の結論も出ていないのに、あまりにもずさんな工事だ」と政府の対応を批判した。県は今後、工事中止を求める行政指導を予定している。

 N4と同じ長さのN3は18年4月に着工してから1カ月半で完成しており、N4も同程度の期間で完成し、K8の整備に移るとみられる。

 N4とK8護岸が完成した場合、現在土砂を陸揚げしている「K9」護岸のように桟橋として使用し、辺野古側で進めている埋め立て工事を加速する見通し。

 大浦湾側には移植対象のサンゴが約7万群体確認され、防衛局は約4万群体の移植を県に申請していたが、県は撤回は有効との考えから不許可とした。

 K8の予定地には移植対象のサンゴが確認されているが、防衛局は県の不許可を受け、サンゴを移植しない状態でどこまで護岸を整備できるかを検討。K8の全長515メートルのうち、約半分の250メートルまでならサンゴに影響を与えないとするシミュレーションを有識者でつくる環境監視等委員会で報告していた。

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