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「全会一致」は確認も… 自民県連の執行部に不満噴出 県民投票3択案

2019年1月29日 08:19

 県議会与野党が「全会一致」を確認し、全県実施の見通しがたっていた名護市辺野古の新基地建設の賛否を問う県民投票に、暗雲が漂っている。28日、自民県連内から、容認した執行部の手続きに不満が噴出したためだ。自民内で「全会一致」でまとまるべきだとの考えは一定共有されているものの、最終判断は29日の改正案提案後に持ち込まれることになった。(政経部・大野亨恭)

自民党沖縄県連

「丁寧さ欠いた」

 「そんな話は聞いていない。反対だ」。28日の自民県連の議員総会で、新里米吉県議会議長が提案した3択の改正案に、一部県議から反対の声が上がった。

 24日の各派代表者会で議長案に合意した照屋守之県連会長が経緯を説明するも、一部県議らの不満は収まらず、午後1時半に始まった協議は約5時間続いた。その間、照屋氏や島袋大幹事長らが、反対する県議らと断続的に話し合いを続けたが、この日は結論には至らなかった。

 「照屋会長の手続きは丁寧さを欠いた」。県連幹部の一人は今回の混乱をこう説明する。複数の県連関係者によると、県連内で慎重意見がある中、照屋氏は24日、県連役員らへ「会長に一任してほしい」と要望し、通常は幹事長が出席する各派代表者会へ自ら出て、議長案に合意したという。

 その議論の過程では、欧州視察中の議員らにも連絡を随時取っていると説明していたが、県連幹部は「出張中の議員が聞いていたのは自民が独自に提案した3択案まで。議長案に応じるという話は全員が聞いていなかった」と明かす。

 ただ、別の関係者は「不参加を表明していた5市の市長が参加に転じた時点で、参加できる環境を整えるのが県連の仕事だ」と語り、議長の3択案容認は最終的に認めざるを得なかったと説明する。

 「こういうガス抜きも必要だ」。自民のベテラン議員は29日の議員総会後、疲れた表情で語った。県連が議長案に合意したことに、「5市の市議から2度も予算案を否決したわれわれだけが悪者なのか」と不満の声が上がっているとし、「一度は不満を出し合い、しこりが残らないようにまとめるのが自民だ」と語り、29日は全会一致でまとまると見通す。

 与党幹部は「県内世論を考えれば今更、全会一致を崩すことは難しいだろう。退席しても全会一致になれば問題はない」と語る。その上で「ただ、軍特委ではまた議論を蒸し返してくる可能性は高い。審議が円滑に進むかは見通せない」と警戒感をにじませた。

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