昨年10月に稼働した新那覇バスターミナル構内の地図に「現在地」を示す印が複数あったり、バスの路線名の漢字が間違っていたり、不備が相次いで見つかっている。運営する那覇バスターミナル会社は、指摘のあった案内板の差し替えや修正をしたが、後手に回る対応に利用者は「バスは県民の足で観光客も利用する。観光立県を目指す沖縄の玄関口として、丁寧な対応が必要だ」と訴える。(社会部・徐潮)

手書きで「現在地」が書き込まれた地図=那覇市の新那覇バスターミナル

乗り場案内で100番の路線名「津嘉山」が「津崋山」になっていた。現在は直っている=那覇市の新那覇バスターミナル

手書きで「現在地」が書き込まれた地図=那覇市の新那覇バスターミナル 乗り場案内で100番の路線名「津嘉山」が「津崋山」になっていた。現在は直っている=那覇市の新那覇バスターミナル

どこにいるか混乱「これはひどい」

 バスターミナルはモノレール旭橋駅周辺地区再開発事業で建設された複合施設「カフーナ旭橋A街地」1階にある。同社によると、案内の不備を巡り、これまでに数件の苦情があったという。

 沖縄の交通事情をブログで発信する那覇市のずけらんしんさん(55)は稼働直後にターミナルを利用した。バス降り場の案内板の地図に記された現在地が実際の場所と異なっており「自分がどこにいるのか混乱する。これはひどい」と会員制交流サイト(SNS)で発信した。

 その後、地図は差し替えられたが、今度は1枚の地図に現在地が6カ所もあるものが貼り出された。ずけらんさんは「何のために地図を貼っているのか」と嘆く。

 さらに、構内には現在地がない地図があちこちにあり、乗り場案内の路線「津嘉山」の表記が「津崋山」となっていた。

 利用者や本紙の指摘を受けて同社は21日までに、手書きで現在地の印を追加し、間違った地図を差し替えるなど対応した。

 田中正美次長は、地図は外注で作り、なぜ間違ったのかは確認していないとした上で「職員は2人しかおらず、指摘されないと分からない部分もある。ご迷惑を掛けておわび申し上げる」と陳謝した。

 県交通政策課の平良蔵人主任技師は「県がバスの利用を呼び掛けている中、利用環境の改善やサービスの質も問われる。ターミナル会社は利用者の声を取り入れて、サービスの向上に努めてほしい」と求めた。