千葉県野田市の小学4年栗原心愛さん(10)が自宅で亡くなり、父(41)=傷害容疑で逮捕=の虐待が疑われている事件で29日、2017年まで一家が暮らした糸満市は「(心愛さんが容疑者から)どう喝を受けていて不安」と、親族から虐待を疑う相談を受けていたと説明した。

 虐待や妻へのDVを疑う相談があったのは17年7月で、当時、心愛さんは容疑者と2人暮らし。母(31)は次女(1)の出産で入院していた。市は、小学校に要請した調査などで身体的虐待を確認できなかったという。容疑者と2度、面談日程を設定したがキャンセルされ、家庭訪問もできなかった。

 市によると同年8~9月に家族が転居した野田市に対する情報提供文には「(容疑者が妻に)支配的で、携帯を確認してメールを削除している」など精神的なDVの記述がある。虐待疑いの記載はないという。

 出産後も母の体調が優れず、次女も低体重で生まれるなど、一家をフォローが必要な「ハイリスク世帯」とみていた市は「担当職員が野田市側に電話する中で、虐待疑いも伝えた可能性はあるが、記録が残っていない」と話した。