浦添市から浦添署に貸し出され、2月に飲酒運転の根絶を呼び掛けたツバメの着ぐるみ「なんちゃってつば九郎」が、約20年前まで現役で活躍していたプロ野球・東京ヤクルトスワローズの旧型マスコット「ヤー坊」だと判明した。(平島夏実)

飲酒運転根絶を呼び掛けるヤー坊(左)とシーサー君=2月

 旧型は1体しかなく、“行方不明”だと思っていた球団側は「ヤー坊は沖縄に引退していたのか」と感激。市と浦添署も「身元が判明してよかった」と胸をなで下ろしている。

 ヤクルトは2003年3月、浦添キャンプの記念としてヤー坊と相棒のスーちゃんを市に寄贈。市は、毎年2月のてだこウォークにヤー坊を登場させてきた。しかし、担当職員の交代で正式な名前や寄贈の詳しい経緯が分からない“謎の鳥”になり、普段は市役所の倉庫で眠っていた。

 ヤー坊は浦添署のイベントで2月、現役マスコット「つば九郎」にちなみ「なんちゃってつば九郎」と名乗って安波茶交差点で活動した。

 すると、ネット上で映像を見たファンが「そんなのいない」と反応。球団が気付いて市に問い合わせる中で本名が分かった。

 ネット上では「何者ですか、こやつは」「スワローズになんちゃってつば九郎なんてキャラ、いないさぁ!!」と素性を不思議がる書き込みが続いた。

 キャンプシーズン中、市役所でヤー坊、スーちゃんと対面した球団取締役の川上良樹さん(59)は保存状態の美しさに感動、「昔うちにいた2人を、今もこんなに大切にしてくれてありがとう。ずっと行方不明だったから、処分しちゃったかなと思っていました」と声を弾ませた。

 ヤー坊の人気は上々で、街頭活動でヤー坊役を務めた浦添署交通課の竹本真由美さん(41)は「隣に立った県警マスコットのシーサー君に焼きもちを焼かれるほどでした」と笑う。今後はヤー坊とスーちゃんのペアで、とのラブコールも増えそうだ。