【糸満】栗原心愛さんが2017年に千葉県野田市に引っ越すまで通っていた糸満市内の小学校は30日、全校集会を開き、心愛さんの冥福を祈って黙とうした。当時の担任教諭は、父勇一郎容疑者と手をつないで帰るなど「仲のよさそうな様子だった」と振り返った。

 集会で校長は「この学校にいた子なのでみんな悲しいと思う。悩み、困ったら先生や家族に相談してほしい」と話したという。同校はスクールカウンセラーと連携し、心のケアに努める考えだ。

 17年7月に糸満市は、心愛さんに対する虐待や母に対するDVを疑う相談を親族から受け、通学先の同校に虐待の形跡がないか確認を依頼した。担任教諭は「夏で半袖半ズボンが多い時期で、手足に見える範囲ではあざなどは見当たらなかった。背中などは見ていない」と話す。

 同月下旬、夏休みに入った後の定例の保護者面談にも父と心愛さんが一緒に来た。学校生活が中心で、虐待やDVに関する質問はしなかったという。母は次女の出産に伴う入院中だった。

 教諭によると、家庭調査票で容疑者の職業は「公務員」と記されていたという。「日曜参観にも訪れ、親子で手をつないで下校していた。子どもに対する気持ちもうかがえたので、事件は考えられなかった」と語った。