豚とかつお節、昆布でとったあっさりしただし。味の染みたソーキや三枚肉は別皿で出てくる。シンプルな見た目と味付けに、うんうんとうなずきながら箸が進む。「『これだ!』と言うこだわりはないけど、誰もがおいしく食べられる味を目指している」と店主の与那城秋男さん(52)。薬味のおろしショウガを加えれば、ぽかぽかしてきて、この季節にぴったりだ。麺を食べ終えるタイミングで「替え玉もできるよ。平麺で食べてみる?」と声を掛けられた。

シンプルな味わいの並松そば

特々々サイズの器を持ち、「ぺろっと食べる人が多い」と話す与那城秋男さん

「並松そば」の場所

シンプルな味わいの並松そば 特々々サイズの器を持ち、「ぺろっと食べる人が多い」と話す与那城秋男さん 「並松そば」の場所

 並松そばで目を引くのが、ミニ(100グラム)から特々々(600グラム)までの7段階のサイズと替え玉。「自分がよく食べるので、量もいつしか多めになった」と笑う。麺は名護そばの丸麺と平麺が選べ「両方食べてほしいので、替え玉がお薦め」。与那城さんは東京のそば屋で約20年修行を積んでおり、ざるそば(600円)や豚セイロ(750円)など日本そばもメニューに並ぶ。夏場にざるそばや冷やしとろろそば(650円)がよく出るという。

 2000年に沖縄へ戻って恩納村の食堂で働き、初めて沖縄そばのだしやソーキ、三枚肉の作り方を学んだ。「和そばと異なるので、食べ歩きで勉強した」と振り返る。その過程で自分の味を求めるようになり、11年に開業。店名は「60、70年前のこの辺は松並木で、並松(なんまつ)と呼ばれていた」と父が付けた。沖縄そばと日本そば、沖縄そばのアレンジメニューも並ぶ。「店を構えて、より真剣にそばと向き合うようになった」と与那城さん。地元の人も観光客も楽しめる「そば」を目指す日々は続く。(北部報道部・村井規儀)

 【お店データ】金武町字金武6003。営業時間は午前11時~午後3時。火曜定休。30席。駐車場は4台。電話090(9785)3198。