大人になって一日が短く感じるのは、好奇心指数が減るからだとテレビで言っていた。そうでなくても物理的な残り時間も少ないというのに、感覚時間も短くては、あっという間に天国(地獄?)へ召されてしまいそうだ。

「ライ麦畑で出会ったら」

 50年前のアメリカ。ペンシルベニア州で暮らす高校生のジェイミーは、周囲となじめずやる事なす事自信がない。

 ああ、自分の高校生のころと一緒だとシンパシーを感じていたらこのジェイミー君、小説「ライ麦畑でつかまえて」に感銘を受け、演劇として脚色する許可を得るため、隠とん生活を送る作家のサリンジャーに会いに行くという行動力を発揮する。

 むちゃと知りつつ一歩踏み出すその先に彼が見る人生のヒントがいとおしい。短い、短いとぐうたら言いつつも、さびた好奇心アンテナを少し磨いてみようかな。(スターシアターズ・榮慶子)

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