きのうの朝、北谷公園野球場に足を運ぶと、入り口は中日の選手を待ち構える人であふれていた。100人ほどの報道陣と、その数倍ものファン。表情を見ると、みなワクワクした気持ちに胸を膨らませているようだった

▼プロ野球キャンプが幕を開けた。シーズン中とは違う選手の一面に身近で触れることも魅力。松坂大輔投手はさっそく練習場の移動で自転車に乗り、あの憎めない笑顔で周囲を喜ばせた

▼愛知県から兄夫婦と一緒に訪れた会社員の女性(30)は12年連続。独立リーグや育成枠出身の伸びしろある選手にいち早く注目して応援するのが楽しみという

▼タイプは違えど、この人ほど熱いファンに出会ったことがない。広島東洋カープのファン歴55年の高島義彦さん(69)である。37回目を迎える沖縄市でのキャンプが始まる時に協力会を立ちあげた一人。少年野球教室など選手と市民の交流の場を次々と手掛けた

▼ファンや選手、監督が集う場として敬愛する故衣笠祥雄さんの引退まで中の町でスナックを営んだ。勝つか衣笠さんがホームランを打てば3割引きという経営度外視で

▼そんな高島さんがキャンプで注目するのは選手の競い合う姿。シーズンを占うことができるからという。キャンプの楽しみ方は人それぞれ。ご当地アイデア料理や限定グッズも捨てがたい。(溝井洋輔)