石垣市平得大俣への陸上自衛隊配備計画を巡り、市議会(平良秀之議長)は1日の臨時会で、同計画の賛否を問う住民投票条例案を可否同数(退席1)の議長裁決で否決した。採決は当初予定されなかったが、配備予定地の一部で造成工事を控える3月までに、県民投票と同日実施を目指した野党側が採決を求め、与党が審議不十分として否決した。1万4千筆余りの署名で直接請求した市民らの反発は必至だ。

(資料写真)石垣市役所

野党、県民投票と同時実施を狙った

 野党側は、本会議採決前に総務財政委員会(砥板芳行委員長)で原案が否決されたことを受け、選択肢に「どちらでもない」を加えた3択の修正案も出したが、賛成少数で否決された。

 中山義隆市長は議会後、「否決ということで実施できない。市議会の判断を尊重する」と強調。「配備については石垣市として認める形で動いている。市民に情報を伝えながら理解を求めていきたい」と述べた。

 採決では公明会派1人が退席し、与党最大会派「自由民主石垣」8人と会派「未来」2人が反対、「自由民主石垣」の1人と野党9人の賛成で同数となった。

 否決した平良議長は「条例の中身すら委員会で議論されていない。十分な審議のない条例となれば混乱も心配された」と述べた。

 討論は修正案のみで行われ、反対の与党は結論を急ぎ修正案まで出した野党側を批判。野党側は「市民の権利を奪うことは絶対にあり得ない」などと訴えた。