ハワイで観光施策を担うハワイ・ツーリズム・オーソリティー(HTA)が1月31日に発表した2018年の観光客数(速報値)は前年比5・9%(55万202人)増の995万4548人で過去最高を更新した。県が発表した18年の観光客数984万2400人を11万2148人上回っており、沖縄が目指す「ハワイ超え」には届かなかった。(政経部・仲本大地)

ハワイと沖縄の観光客数の比較(累計)

はしか、台風で伸び悩んだ沖縄

 ハワイの18年観光客数は、国内客を中心とした空路客が5・9%増の982万7千人と大きく伸びた。一方で海路客は前年並みの0・5%増の12万7千人にとどまった。一度に多くの誘客が見込める国際会議や報奨旅行などのMICE、リゾートウエディングでハワイを訪れる観光客が増加したことなどが要因とみられる。

 沖縄とハワイの観光客数は沖縄のオフシーズンの1~3月に22万5千人差と大きく離された。しかし4、5月と8~11月単月の観光客数ではハワイを上回り、10月末時点の累計実績(829万9千人)でも初めてハワイを上回った。

 ただ、ハワイのオンシーズンといわれる12月に91万人がハワイを訪れた。一方で、沖縄は年末年始の大型連休で海外旅行に流れる国内客が増え伸び悩んだものの、74万7千人と過去最高を更新したが、ハワイには大きく引き離された。

 また、年間を通して県内では麻疹(はしか)の流行による団体旅行のキャンセルや、夏場に相次いで沖縄地方に襲来した台風の影響で観光客数が伸び悩んだことも響いた。

 県文化観光スポーツ部の嘉手苅孝夫部長は「自然災害の影響や、年中温暖なハワイと比べ、冬場の観光誘客が大きな課題となった」と振り返る。その上で「観光誘客だけでなく、質も求められる時代。ハワイはライバルだが共通の課題を共有し、解決できる関係を築いていきたい」と話した。