月刊誌「噂の真相」の編集長を務め、沖縄の米軍基地問題でも積極的に発言してきた岡留安則さんが1月31日、右上葉肺がんのため那覇市内の病院で死去した。71歳だった。2016年に脳梗塞を発症し、その後は肺がんで闘病中だった。葬儀・告別式は近親者で行った。後日、お別れの会を開く予定。

岡留安則さん

 岡留さんは1947年鹿児島県生まれ。法政大学卒業後、「マスコミ評論」を創刊。79年に反権力、反権威を掲げた月刊誌「噂の真相」を立ち上げた。政界や芸能界のタブーに切り込み、25年間にわたり編集長を務めた。99年には当時の東京高検検事長の女性問題をスクープし、辞任のきっかけをつくった。

 95年に作家の和久峻三さんらに関する記事で名誉毀損(きそん)の罪で在宅起訴され、後に有罪が確定した。2000年には皇室に関する記事をめぐり、抗議に来た右翼団体の構成員に殴られ、けがを負った。

 04年3月に異例の黒字休刊を宣言。その後は那覇市に移住し、市内で飲食店を経営しながらインターネットや県内の地元紙で執筆活動を展開。「沖縄から撃つ!」などの著作を通して、米軍基地問題を抱える沖縄の現状について発信し続けた。