粟国島の風習を題材に家族が絆を取り戻す様子を描いた映画「洗骨」の監督・脚本の照屋年之(ガレッジセールのゴリ)が2日、北谷町のミハマ7プレックスで観客と質疑応答をかわす「ティーチ・イン」を行った。出演者の古謝美佐子も登場し、主題歌「童神」を歌い上げた。

映画「洗骨」の上映終了後に観客とやりとりする照屋年之監督(左)と古謝美佐子=北谷町・ミハマ7プレックス

 同日午後の上映回終了後に照屋監督が登場。公開後、反響が予想以上に大きいことに触れ「上映終了のたびに拍手をいただくという珍しい現象が起きている」と観客に感謝を述べた。

 会場からは「洗骨の風習はまだ残っているのか」「監督自身は『洗骨』されたいか」などの質問が挙がった。

 照屋監督はこの風習が一部残っている現状を説明しながら、「親の体を燃やしたくない」「オジィ、オバァが洗骨を望んでいる」などといった粟国の人々の声を紹介した。

 その上で「僕自身、洗骨してもらいたい気持ちがあるし、樹木葬でもいい。それは子どもたちが決めること。葬儀は家族にとって、とても大変な儀式。残された者たちに悲しさを強く意識させない意味合いもあると思う」と持論を語った。

 また、自身の父親や兄と死後について語った逸話を笑い混じりに振り返り、会場を和ませた。イベントの後半には古謝が登場。「童神」を三線の弾き語りで披露し、観客を引き込んだ。

 「洗骨」は1月18日からシネマQ、ライカム、ミハマ、サザンで県内先行上映が始まっている。