米空軍横田基地(東京)に配備されている垂直離着陸輸送機CV22オスプレイ4機が事前通告なしに4日午後、嘉手納基地に飛来した。

 第18航空団は「定期的な現地訓練の実施を目的とし横田基地への配備後初めて嘉手納基地へ暫定配備される」と英文と日本文で発表した。

 米側が自発的に「暫定配備」のニュースリリースを出すのは極めて異例だ。第18航空団司令官も「嘉手納におけるCV22の訓練受け入れは重要である」と言っている。

 これに対し沖縄防衛局は第18航空団から「訓練のため一時的に飛来していると回答を得た」として、「暫定配備」の否定に躍起になっている。だが、第18航空団はその後も発表文を訂正していない。

 数え上げれば切りがないが、防衛局は事実関係を認めない傾向が顕著だ。

 辺野古新基地建設問題でMV22オスプレイの配備を明らかにしたのは、環境影響評価(環境アセスメント)の最終段階になってからである。

 防衛局が第18航空団から言質を取ったというなら発表文を訂正させるべきである。

 CV22オスプレイ4機は5日午前、嘉手納基地を飛び立った。オスプレイは現在どこで訓練しているのか。

 「暫定配備」の期間や再び嘉手納に戻ってくるのかなど本紙の質問に対し、第18航空団は回答していない。

 発表文にある「定期的な現地訓練」とは、年間を通じて沖縄で継続して行うという意味なのか。どこの基地を使い、どのような訓練をするのか。訓練だからといってこれらの情報を明らかにしないのは納得できない。

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 沖縄市、嘉手納町、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)」は緊急幹事会を開き、対応を協議した。「なし崩し的な運用は絶対に認められない」として、目視調査など現状を把握しながら抗議する方向で一致した。

 北側滑走路が修復工事のため閉鎖され、1本の滑走路で運用している。しかし外来機の飛来はやまず過密状態だ。5日には在韓米軍烏(オ)山(サン)基地のU2偵察機が外すべき補助輪を付けたまま離陸し戻っている。基地外で落下していたらと思うとぞっとする。

 先月はF15戦闘機2機が1本の滑走路の両方向から緊急着陸する事態が起き、地元の反対を押し切ってパラシュート降下訓練も行われた。

 CV22が「暫定配備」されるとどうなるか。基地負担の軽減どころか、増大にしかならないのは明らかである。

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 CV22は空軍仕様の特殊作戦用で、地形追随装置や電子妨害機能、レーダー探知機能を備える。特殊部隊をひそかに敵地に送り込んだり、紛争地で人質救出したりするため、夜間飛行、低空飛行など過酷な条件下で運用される。

 CV22はMV22よりも事故率が高い。もっと危険な環境下で飛行しているのである。MV22に、弾薬も搭載するCV22が沖縄の空を飛び交うようになれば県民はさらに墜落の危険性に脅かされる。

 日本政府は米軍に物を言わず追従するだけでいいのか。