麻生太郎副総理が福岡県内で開かれた国政報告会で少子高齢化問題に触れ、「子どもを産まなかったほうが問題だ」と発言し、謝罪に追い込まれた

政治家の暴言や失言は後を絶たず、麻生氏の発言も「不適切」では済まされない。高齢化社会に伴うさまざまな問題を少子化が悪いとすり替えた形で、子育て世代に責任転嫁するような発言だ

▼麻生氏は2014年にも社会保障費の増加に絡んで「産まないのが問題だ」と言い、不適切だったと釈明した。何も変わっていない。子を産まない選択をした人や、子を持てない事情を抱える人への配慮はみじんも感じられない

▼出産を巡る自民党議員の過去の発言には失望させられる。「子どもを一人もつくらない女性が年を取って税金で面倒をみなさいというのは本当はおかしい」(森喜朗氏)、「子供を4人以上産んだ女性を表彰することを検討しては」(山東昭子氏)

▼麻生氏は今回、自身が生まれた頃と比べて平均寿命が延びたことを指摘した上で「年寄りが悪いみたいなことをいう変なのがいっぱいいるけど、それは間違いだ」として、産まなかったほうが問題だと述べた

▼確か3年前、自民党の集会で、90になって老後が心配だという人を取り上げ、「いつまで生きているつもりだよ」と侮辱する発言をしたのは誰だったか。(赤嶺由紀子)