沖縄の人々が代々受け継いできた三線や、琉球王府時代から現代までの貴重な三線など計136件を一堂に展示する「沖縄が誇る家宝の三線展」(主催・県立博物館・美術館、琉球三線楽器保存・育成会)が5日、同館3階企画展示室で始まった。3月10日まで。

「家宝」として引き継がれてきた三線に見入る参観者=5日、県立博物館・美術館

 1986年に発足した同保存・育成会の30周年記念展。旧県立博物館時代から博物館を会場に三線鑑定会を実施しており、鑑定した千丁以上の中から見いだした60丁を「家宝の三線」として展示している。

 「戦後すぐ壕の中で拾い、それからずっと大事にしてきた三線」など、それぞれの所有者が伝え聞いた来歴が記されている。県内最古の1689年という記録がある「志堅原比屋(しけんばるひや)」や、戦車の防弾ガラスで作られた三線、初公開の県内最古の箏なども合わせて展示している。

 一つ一つに見入っていた職人の枝川勝さん(45)は「昔の三線は今よりも細いが、限られた道具でこれだけのものを作れるのはすごい」と思いをはせた。

 9日午後2時から、同館博物館講座室で学芸員講座がある。期間中はシンポジウムや三線作りのワークショップなどが開かれる。