沖縄県東村高江の米軍ヘリパッド建設で、沖縄防衛局発注の警備業務に就いていた男性が、警備業大手テイケイ(東京)に残業代約480万円の支払いを求める労働審判を東京地裁に申し立てたことが分かった。8時間勤務の前と後に合計3時間半以上は拘束されていたのに、残業代の支払いが一切なかったと主張している。テイケイは「適法に処理しており、突拍子もない請求に驚いている」と、争う構えを示した。

(資料写真)北部訓練場

 申立書などによると男性は福岡県在住で2016年10月~18年1月にテイケイの警備員として北部訓練場で働いた。3交代の8時間勤務とされたが、実際は始業の2時間前に現地集合を命じられ、解散も終業後1時間半たってからだった。その間、装備品の点検や配置の指示を受けたという。

 男性は残業代支払いを求めたが拒絶され、昨年12月に労働審判を申し立てた。原則3回以内に結論を出す迅速性重視の手続きで、2月8日に東京地裁で第1回期日がある。

 テイケイはヘリパッド建設への抗議行動が激化していた16年9月から18年8月まで、北部訓練場内の警備業務を約47億円で防衛局から受注。18年12月~20年3月の辺野古新基地建設に伴う陸上警備も約19億円で落札し、今月からキャンプ・シュワブ周辺で警備に当たっている。(北部報道部・阿部岳)

 【ことば】テイケイ 旧帝国警備保障。2018年6月期決算の連結売上高は約790億円。従業員9294人。