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  • 子どもの前で配偶者に暴力を振るう「面前DV」は心理的虐待の一つ
  • 県警が現場で子を保護し、児相に通告した面前DVは全体の約6割に
  • 虐待への社会意識の高まりで、警察に通報・相談する人が増えた

 県警が2018年に児童相談所(児相)へ通告した419件756人のうち、約6割に当たる435人は子どもの前で配偶者に暴力を振るう心理的虐待の一つ「面前DV」だった。夫婦げんかの通報から、面前DVが発覚したこともあったという。県警は「虐待への社会の意識が高まったことで、通報や相談をする人も増えたのではないか」とし、積極的な情報提供を呼び掛けている。

県警から児童相談所への通告人数

 18年中、県警に寄せられた相談や通報は前年比約1・3倍の579件で過去最多。通報や相談を受け、警察官が現場で子どもを保護するなど必要な措置を執り、児童福祉法に基づく通告や書面での情報提供を児相に対して実施している。

 通告で最も多いのは面前DVや暴言など心理的虐待で259件514人。子どもに暴力を振るう身体的虐待は89件109人、育児放棄など68件129人、性的虐待3件4人だった。

 検挙されたのは7人。14歳の息子を殴ったとして、母親が傷害容疑で現行犯逮捕される事件もあった。

 県警少年課は、通告人数の増加について「重大事案へ発展する前に芽を摘むことができた側面もある」と強調。「警察が現場で危険性や発展性を判断することの重要度も増してきた。周囲が子どもの態度や言動の小さな変化を気に掛けることも大切だ」と話した。