先天性脳性まひで四肢に機能障がいのある瑞慶山良さん(25)=沖縄県うるま市=が9日、沖縄市であった音楽祭で鼻と左手でDJコントローラーの機器を操作し、初めて人前でDJを披露した。アーティスト名は「IRIE TO BE BORN」。ジャマイカの言葉も入れて「どんな人でも楽しめる音楽で、平和な世界をつくりたい」との思いを込めた。

初めてDJを披露し、会場を沸かせる瑞慶山良さん。Tシャツや車いすも自分でデザインした=9日、沖縄市のコザミュージックタウン音市場

 初舞台は、障がいのある人の社会参加を後押しする「愛音楽(アネラ)音楽祭」。500人以上の観客を前にステージに座り、レゲエとエレクトロニック・ダンス・ミュージックの要素に沖縄らしさを加えた創作2曲を爆音で奏で、会場を沸かせた。

 元々、音楽が大好き。耳の聞こえない知人に「エイサーなら振動で音楽を感じられる」と教えられ、聞こえなくても体に響く低音や振動で一緒に音楽を楽しんでほしいと鼻や手、足を駆使して音楽編集ソフトを操作した。

 こつこつと約1年かけて、指笛などの音源を取り入れてアレンジした「かぎやで風」と、自作の「future」の2曲を創作。DJの機器操作は1週間練習したという。

 5分の出演を終え「緊張したけどうまくできた」とにっこり。「こうして僕が音楽を楽しめるのも支えてくれる人たちのおかげで感謝している。次はバーやクラブでプレーしたい」。挑戦は続く。

(中部報道部・篠原知恵)