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レゲエダンサーのI-VANさん「若者も投票を」

2019年2月14日 08:00

 沖縄の未来をみんなで決めよう-。名護市辺野古の新基地建設を巡る県民投票が14日告示される。「賛成」「反対」「どちらでもない」。基地問題について考え、それぞれの意思を1票に託す機会だ。投票に足を運んでほしいとの呼び掛けが続けられている。

レゲエダンサーとして国内外で活動するI-VANさん=8日、宜野湾市・ヘアルームリンク

ジャマイカで見た沖国大ヘリ墜落

 ぶっちゃけ僕らの世代にとって基地は「文化」。生まれた時からあるから。僕の家は宜野湾市の普天間飛行場のフェンスからすぐそば。飛行場の入り口が近くにあって、そこの軍人は銃を持って怖いけど、毎日行ってチョコレートをもらっていました。

 宜野湾市立嘉数中学の時は、朝6時に基地の中の掛け声で起きて、サッカー部の朝練に行っていました。騒音はうるさいけど、慣れてるんですよね。体も心も耳も。

 高校を卒業した後、レゲエの本場・ジャマイカに渡りました。ジャマイカのテレビではアメリカのニュースが流れるんです。2004年、テレビから「オキナワ」「ギノワン」って聞こえてきて、「何で出てる?」と思ってみると、ヘリが真っ二つになっている映像が出ていた。米軍機の墜落事故があった沖縄国際大は実家のそば。家族に国際電話して無事を確かめました。

 でも「また落ちるかもしれない」と思いました。人間誰でも失敗する。シンプルに考えると「いらない」と。ただ、いろいろ考えると何がいいのか分からなくなる。

 沖縄で自分がイベントをやると、基地からジャマイカ系の人が客として来てくれる。音楽ののり方などの手本になってくれて助かります。基地がなくなっても困るな、とも思います。

 辺野古に行ったこともあります。キャンプ・シュワブゲート前で座り込みしている県外の人に会った時に「もっと沖縄の人が反対運動して、基地を造らせたらダメだよ」と言われた。でも沖縄の地元の人は反対、賛成どっちにしても簡単には言えないと思います。

 カリブ、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカなどいろんな国の海を見てきた。沖縄よりもきれいな海はない。普天間から引っ越したら辺野古の海が死ぬからやめてほしい。でも、宜野湾で生活していると、飛行機が今落ちてくる可能性もある。基地はなくなってほしいという思いもあるし、辺野古だと困るとも思う。気持ちは半々です。もし宜野湾市民でなかったら、違う意見だと思います。

 仕事でヨーロッパに行く前に、期日前投票に行くつもりです。若い人にも行ってほしい。来年変わることがあるかもしれないけど、2019年の今の自分の考え、知識、思いで。投票することが大事です。(聞き手=「県民投票」取材班・岡田将平)

 アイバン 1984年生まれ、宜野湾市出身。2004年に渡ったジャマイカでレゲエダンスに出会い、ダンサーとしての活動を始め、12年には現地での世界大会でアジア人初の優勝。14年に活動拠点を沖縄に移した。

17日の県民投票音楽祭に出演

 I‐VANさんは、17日午後5~9時に那覇市久茂地のパレットくもじ前である「県民投票音楽祭」に出演する。音楽で盛り上げながら、投票に行くことを呼び掛けようと、「『辺野古』県民投票の会」が主催する。

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