9秒でまるわかり!

  • 那覇空港第2滑走路完成で、政府は年24万回超の離着陸回数を見込む
  • 発着枠拡大のため1本目と同時離着陸が可能な運用方法を検討する
  • 那覇市や豊見城市では騒音が懸念され、国と県は住民説明会を検討

 政府は那覇空港の第2滑走路の完成に伴って、滑走路を安定的に離着陸できる回数を年間24万回以上と見込んでいることが14日、複数の関係者への取材で分かった。現行の1本目の安定的離着陸回数の目安(13万5千回)より10万回増えた約1・7倍となる。2017年度の離着陸回数実績(約16万6千回)と比較すると約1・4倍になる見通し。

(資料写真)第2滑走路の建設が進む那覇空港=2018年12月

(資料写真)第2滑走路の建設が進む那覇空港=2018年12月

(資料写真)第2滑走路の建設が進む那覇空港=2018年12月 (資料写真)第2滑走路の建設が進む那覇空港=2018年12月

騒音、クルーズ船、米軍との調整が課題

 国交省はこれまで第2滑走路の完成に伴う安定的離着陸回数が年間18万5千回にとどまるとの見通しを示していたが、新しい運用計画になると、大幅な改善につながる可能性がある。

 関係者によると政府は発着枠拡大のため現在の1本目の滑走路と合わせた同時離着陸が可能な運用方法を検討しているという。

 同時離着陸の飛行ルートは明らかになっていないが、上空を通る可能性がある那覇市や豊見城市は騒音が懸念され、国交省と県は地域住民の理解を得るため説明会を検討している。

 また、大型クルーズ船が那覇港に寄港する際に航空機の離着陸経路にかかってしまうことや、米軍嘉手納基地を離着陸する航空機の進入経路との関係で、空域の高度制限があることなどから、米軍側との調整も課題となっている。

 安倍晋三首相は1月の施政方針演説で「(那覇空港の)発着枠を拡大することで、アジアと日本とをつなぐハブ機能を強化する」と発着枠拡大に意欲を示した。(政経部・仲本大地、東京報道部・上地一姫)