とても“いい人”のあからさまな差別発言や特定の土地の人の悪口を幼い頃から何度も聞いてきた。議論する程、勇気は無かったが、うなずく事も出来なかったのは、ぽつりとこぼした母の言葉がこびり付いていたから。本土で働いていたころ(だいぶ昔)を振り返って「○○人と沖縄人お断り」の張り紙が出ている店があって悲しかったと。

「マイ・サンシャイン」の一場面

 ミリーは家族と暮らせない子供たちを預かって育てるホストマザー。貧しい中、子供たちの笑顔を喜びに暮らしていたが、1992年のLA暴動を機に生活が一変する。

 私たちも何度もテレビで目撃した、一人の黒人青年に大勢で暴行を加える警察官の映像。その警察官たちに無罪の判決が出たのをきっかけに黒人社会の鬱憤(うっぷん)が爆発する。母の悲しみに隠された怒りは後に知る事となる。(スターシアターズ・榮慶子)

 ◇シネマパレットで上映中