栄光学園高校(神奈川県鎌倉市)の修学旅行生による「第10回コザ栄光祭」(主催・コザ商店街連合会)が16日夜、沖縄市中央の一番街特設ステージで開かれた。生徒は沖縄市内などで学んだ空手やエイサー、三線などを発表。コザ高校生やお年寄りまで幅広い年齢層が訪れ、修学旅行生が挑戦した沖縄の文化体験を見守った。
三線を発表したのは生徒9人と教諭1人の10人グループ。海の声と、てぃんさぐぬ花、安里屋ユンタの3曲を奏で、来場者は指笛で盛り上げた。
初めての曲に苦戦したという久保温(おん)さんは「メロディーを知らない曲もあり、とても大変だったが、みんなで補いながら形にできてとてもよかった」と達成感をにじませた。
三線を指導した知念こずえさんは、この日の生徒の頑張りを目の当たりにし、「練習は休みもとらずに頑張っていた。本番ではリラックスした様子で楽しそうにやっていたのが印象的だった」と生徒をたたえた。
空手の発表では、躍動感を見せた。型がきまると来場者から拍手がわいた。安慶田青年会から指導を受けたエイサーのグループがとりを飾った。
会場では、うりずんファームで農業体験した生徒が収穫したチンゲンサイやレタス、サラダ菜などを販売。栄光祭運営委員の生徒が横浜中華街から仕入れた肉まん販売は祭りの恒例で、この日も多くの客でにぎわった。
同校の修学旅行は市観光物産振興協会が本格的な団体旅行の受け入れを始めてから続き、10年目の節目を迎えた。今年は14日から3泊4日の日程で、糸満市の平和の礎や南部戦跡などを訪れた。