4月の保育園・幼稚園、小学校への入園・入学を控え、準備を始められるご家庭も多いことと思います。食物アレルギーのお子さんがいらっしゃるご家庭では、給食への対応について心配されている保護者もおられるのではないでしょうか。

イラスト・いらすとや

 給食における食物アレルギーへの対応では(1)正しい診断に基づいた(2)安全な除去食(アレルギーの原因となる食品を除いた給食)が提供され(3)アレルギーのある児童も給食を楽しめることが大事なポイントとなります。

 (1)乳児期にみられた食物アレルギーは学童期になると改善することも多いため、保護者からの申告だけでなく、医師による適正な診断をもとに除去食を提供するかどうかを決定します。特にこれまで食べたことがない食品で、血液検査のみで食物アレルギーと診断されているお子さんは、入園・入学の機会に再度主治医にご相談されることをおすすめします。

 (2)除去すべき食品を誤って食べてしまうことを誤食と言います。多くの児童が共同生活をおくる学校で、誤食の発生を完全にゼロにすることは難しいことです。アレルギー症状が出現した場合でも、早く適切な処置を行えば重症になる前に回復することができます。アレルギー症状が出現した際に使用するお薬や、病院に受診するタイミングなどを事前に学校に伝えておくことが重要です。

 (3)安全ばかりを優先すると、アレルギーのある児童に給食が提供されない、皆から席を離して給食を食べさせられるなど過剰な対応がされることもあります。このような学校現場の混乱を避けるため、厚労省の「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」、県・各市町村教育委員会の「学校における食物アレルギー対応の手引き」が作成されており、これらに基づいた対応が求められます。

 アレルギーの原因食品が献立に含まれる日は家庭から代替食を持参するなど、できるだけ皆と同じように給食が楽しめる環境を整えられるよう、学校と相談することが必要になります。(新垣洋平 那覇市立病院小児科)