首里高校(沖縄県那覇市)の敷地内で県立埋蔵文化財センターが進めている2018年度の中城御殿(なかぐすくうどぅん)跡の発掘調査で、1700年代に作製された「首里古地図」にも描かれている屋敷東側の道の跡が確認された。敷地の外壁に当たる石積みも見つかり、昨年度までの調査結果と合わせて屋敷の範囲が推定できるようになった。

中城御殿跡の発掘調査現場。写真右から左手前に向かって延びる白い表面が今回発見された道の跡=22日、那覇市の県立首里高校内

中城御殿跡の発掘調査現場。写真右から左手前に向かって延びる白い表面が今回発見された道の跡=22日、那覇市の県立首里高校内

 中城御殿は、1621~40年に建てられた琉球王国の次期王位継承者「世子(せいし)」が暮らした邸宅。世子が現在の中城間切(現在の北中城村と中城村付近)を治めたことから中城御殿と呼ばれる。

 確認された道の跡は幅約5メートル。両脇に雨水を流す排水溝があり、道の表面には細かい石灰岩が敷き詰められていた。東側からは道の造成過程がうかがえる壁面が確認できる。

 そのほか本年度の調査では、貝や魚の骨が捨てられていた「石組土坑」や、用途は不明だが石積み遺構、昨年度までにも発見されている陶磁器の食器類も見つかった。

 調査の成果について、3月2日に県立埋蔵文化財センターの職員が現地で一般向けの説明会を開く。(1)午前10時(2)午後1時(3)午後3時-から各1時間、各回とも先着40人。募集期間は2月25、26の両日、午前9時~午後5時に電話予約する。

 申し込みは電話098(835)8752、同センター調査班まで。