24日に投開票される県民投票。沖縄県名護市辺野古の新基地建設の賛否に絞り、県民が直接民意を示す。条例制定を県に求めた「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表は23日、取り組みを振り返り、県民投票への思いを語った。玉城デニー知事は街頭で「大切な1票を投じてほしい」と呼び掛けた。

期日前投票の後、報道陣の質問に答える元山代表=23日、宜野湾市役所

 県民投票の条例制定を求める署名活動や告示後も離島を回った。沖縄本島から離れていて基地問題がよく分からないという皆さんにも、同じ県民として辺野古の基地建設について理解してもらい、意思表示してもらいたいと思ったからだ。学習会や音楽祭などでいろんな意見を交わせた。

 沖縄戦の後、米軍統治下になり、住民は米軍に土地を強制的に奪われ、それに対する抵抗運動や、復帰しても基地があるが故に事件や事故が相次ぐ。そういった沖縄の歴史を踏まえ、今回、新たに辺野古に基地が造られる中で、自分たちの未来を、沖縄の将来を自分たちで考え、決めたいという思いがあった。

 一時、5市長が不参加を表明した際に、全県実施を求めてハンガーストライキをした。体を張って覚悟を見せて多くの人に声を上げてほしいと思ったのと、米軍統治下で嘉手納基地の拡張工事に反対して住民が実施したという歴史も念頭にあった。今回、辺野古の米軍基地建設を認めるかどうかを県民が直接意思を示す初めての機会だ。この県民投票で、何かが大きく変わることを強く信じている。

 やれることはやったので、後は県民の皆さんを信じたい。判断に悩み、複雑な思いを持っている人もいると思うが、将来の沖縄をどうつくっていくのかという重大な局面に差し掛かっている。1票を大事にしてもらい、それぞれの意思を示してほしい。

 沖縄防衛局にも説明を求め、沖縄のいろんな人と話をする中で、思う1票を入れた。明日も何らかの行動を取って投票を呼び掛けたい。

 県民一人一人の1票で、より良い沖縄をつくりたい。未来を切り開いていければと思う。

 (聞き手=政経部・伊集竜太郎)

期日前投票の後、報道陣の質問に答える元山代表=23日、宜野湾市役所