糸満市は25日、市議会に対し、千葉県野田市の自宅浴室で死亡した小学4年、栗原心愛(みあ)さん(10)ら一家が市内在住時、親族の寄せた父親(41)=傷害容疑で再逮捕=のドメスティックバイオレンス(DV)情報が事実か、母親(32)=同=に直接確かめたか「記録で確認できない」と明らかにした。一連の対応を「市要保護児童対策地域協議会」で検証し始めたとも説明した。

 市議会総務委員会(菊地君子委員長)、同民生委員会(金城悟委員長)の連合審査会で神谷和男福祉部長が述べた。神谷部長は「記録がない部分の対応は当時の担当者に聞かないといけない」とし、母親に対する事実確認を怠った可能性が浮上した。

 一家は2017年8月まで市内在住。同年7月、父親から母親へのDV、心愛さんへのどう喝を親族が市に相談していた。市は心愛さん本人に虐待の有無を直接聞かなかったと既に認めている。母親は当時、低体重の次女を出産後、入院していた。

 また、同市教育委員会の大城直之指導部長は、親族が相談した当時小3の心愛さんの小学校で(1)市の伝えたDVや虐待疑い情報は校長、教頭、担任の3人が把握(2)複数の3年生担当教諭は家庭内トラブルとだけ認識(3)養護教諭は全く知らなかった-と述べた。大城部長によると「聞き取りで新たに分かった」という。

 これまで市教委は、全員が情報を共有していたとみていた。学校の見守り記録はなかった。