沖縄県は4月から、県動物愛護管理センターに収容されている犬全頭を対象に原則、混合ワクチンを接種する。これまで個人の引き取り手が見つかった犬のみに実施していたが対象を拡充する。センター内での感染症予防や、収容犬を引き取り譲渡先を探す動物愛護団体の医療負担を支援するのが目的。体調が優れない犬や凶暴で譲渡できない犬などを除き、収容時にワクチンを接種する。

県動物愛護管理センターに収容された犬たち

 これまで接種の対象は、センターが開催する譲渡会などで個人への引き渡しが決まった犬のみで、愛護団体が引き取る犬は対象外だった。引き取り後に感染症を発症し、多額の医療費が必要になるケースがあることから、愛護団体が県に支援を要望していた。

 2017年度にセンターに収容された犬は1007頭。うち個人が引き取った犬が121頭で、動物愛護団体は468頭だった。

 4月から順次ワクチンの投与を始め、年間約千頭が対象になる見込み。県は動物救護事業の予算を拡充すし、犬や猫の殺処分ゼロに向け、飼養実態に関する調査なども合わせて実施する計画だ。