琉球銀行(川上康頭取)は28日、琉球漆芸の技術継承などを目指す「りゅうぎん琉球漆芸技術伝承支援事業」を始めると発表した。継承が難しくなっている技法を使った作品作りや、現代に合った商品開発、普及イベントなどを通じ、琉球漆芸の活性化を総合的に支援する。

りゅうぎん琉球漆芸技術伝承支援事業の開始を発表した(右から)糸数政次県立芸大教授、川上頭取、武富社長、NPO法人アートリンクの宮島さおり理事長=28日、那覇市の琉球銀行本店

 昨年の琉球銀行創立70周年を記念した事業の一環。昨年、創刊70周年を迎えた沖縄タイムス社が共催し、広報などで協力する。

 琉球漆芸は生産高や従事者の減少が続き、衰退が指摘されている。事業では(1)従事者が漆芸で生計を立てられること(2)若手従事者が増え、産業が途絶えず継続できること(3)技術の蓄積と、ベテランから若手への技術の継承-を目指す。

 第1回となる2019年度事業では、浦添市美術館に所蔵されている「湯庫(たーくー)」(飲み物などを保温できる持ち運び可能な器)をモデルに作品を復刻し、技術の蓄積を図る。現代版の商品としてワインクーラーを開発し、市場拡大も狙う。ワークショップや展示会開催も予定している。

 同日、琉銀本店で記者発表した川上頭取は「漆芸伝承に貢献したい」と意欲。沖縄タイムス社の武富和彦社長も「漆芸文化に光が当たり、より活気づくことに期待する」と述べた。