最高な映画に出会えたとき、興奮して連続で見てしまう。その行動に隠された真意が判明した。

「バーニング 劇場版」

 最高の映画に包まれる時間は、最高の男に抱かれている時間と同じなのだ。あんたとの濃密な時間が忘れらなくって、アタイ、また来ちゃった。ってことだったんだ。

 この、目からうろこな真実に気づかせてくれたのが、村上春樹の短編「納屋を焼く」を大幅に脚色した本作。「女が消えた」という小さな事件が、いくつもの謎と不安と興奮を呼び起こすミステリー。1人の女をめぐる2人の男の心理戦。愛情と欲望の間のような感情。美しい女体。光と影と音楽の見事な融合。映画を構成する膨大な要素たちが、絶妙に重なり合い、美しい層を成し、アタイに覆いかぶさってくる。こんなの初めて、ではないが、こういうタイプは初めて♡という映画。(桜坂劇場・下地久美子)

桜坂劇場にて上映中