「スリランカの首都は?」。駆け寄ってきた小学校高学年の女児に突然、クイズを出題された

▼ははは、大人を甘く見るなよ、と苦笑しつつ「コロンボ」と答えると、「はい、ブブー」と不正解を告げてきた。「スリジャヤワルダナプラコッテでした。ざんねーん」

▼ランドセルの中の地図帳を見せてもらうと、確かに言う通り。首都の過密化で1985年、郊外に遷都した。知らずに30年以上過ごしてきた不明を恥じた

▼進化の過程で光合成をやめた植物があることも、本紙6日付「オキナワソウ」発見の記事で初めて知った。共生する菌から栄養分を分けてもらっているという。植物のアイデンティティーを捨てたともいえる「ゆるーい」生き方。それが可能な本島北部や八重山の照葉樹林の豊かさも思い知る

▼植物は太陽光エネルギーで水と二酸化炭素から有機物を合成し、成長に必要な栄養分を作り出す、と学校で教わった。だが21世紀になって光合成をやめた植物が次々と見つかり、世界で約800種が確認されたという

▼ゆく川の流れは絶えずして、学んだ知識は日々アップデートされていく。女児との首都談議の後、苦し紛れに「世界一長い首都名だね」とつぶやくと、「バンコクの正式名の方が長いよ」と切り返された。調べてみると表記できないほど長い。学びは一生続く。(田嶋正雄)