沖縄県糸満市でパッションフルーツやマンゴーを生産する農家小池柾さん(24)が、パッションフルーツを使ったバター「海とパッション」を開発し、6日から公式サイトで販売を始めた。規格外品の活用や年間を通じた販売で収益向上につなげる。今後、原料として地域の農家からの買い取りや販路拡大にも意欲を示す。

パッションフルーツを使ったバター「海とパッション」

クラウド・オン・オキナワプロジェクトの一環で商品開発した小池さん(右)とKDDIウェブコミュニケーションズの高畑哲平副社長(左)、上原市長=6日、那覇市内

パッションフルーツを使ったバター「海とパッション」 クラウド・オン・オキナワプロジェクトの一環で商品開発した小池さん(右)とKDDIウェブコミュニケーションズの高畑哲平副社長(左)、上原市長=6日、那覇市内

KDDIの6次産業化支援を活用

 KDDIウェブコミュニケーションズ(東京都)が糸満市などと取り組む地方創生プロジェクト「クラウド・オン・オキナワ」の一環で、2017年から6次産業化に取り組んだ。パッションフルーツの拠点産地に認定されている同市。最盛期の3~6月、出荷量が増えると卸売単価が1キロ当たり100円まで下がることがあり、農家の収益安定が課題だった。

 小池さんは家族で「熱帯果樹園小池さん家」を営む。パティシエとして務めた経験があることから、商品開発に取り組んだ。クラウドファンディングを活用して加工場も整備し量産体制を整えた。

 商品は30グラム入りで税抜き500円。公式ウェブサイトで販売する。今後、沖縄セルラーアグリ&マルシェが運営するサイトや那覇市泉崎のオハコルテベーカリーなどで販売する予定。空港での販売も目指す。

 上原昭市長は「6次産業化の加工品があれば、今後ふるさと納税の返礼品としても利用できる。市としても支援していきたい」と激励した。小池さんは「糸満の農家の所得の向上に貢献できれば。今後マンゴーやアセロラの商品開発も目指したい」と語った。