先週日曜の朝、うるま市の天願川沿いに作業着やジャージーを身につけた20人ほどが集まった。大きな節目と聞いていたが、意外にも少人数だ

▼31回目を迎え、最後となる「天願川デー」である。河川を清掃し、川に親しむ催しはかつて千数百人が参加したこともある。いかだ下りなどレクを多くの小学生が楽しみ、環境教育の場となった

▼「最後の日」は50~60代の常連に交じって中部農林高生や建築設計事務所の若手職員の姿もあった。草を刈って、丸太やごみを運ぶ作業に汗を流していた。特段、終了式をやるわけでもない

▼発足メンバーの一人が目を細めながら若い人に声を掛けた。「この場所には40年ほど前まで天願小学校があってね。周囲を流れる川に木の枝から飛び込んで楽しかったよ」。高校生も興味深そうに耳を傾けている

▼足元の自然を大切にする温かさが活動の根底にある。だから青年会議所や婦人会、青年会、商工会、老人会、行政など多くの市民をつなぎ、大きな輪となったのだろう

▼始まりは国から「ふるさとの川モデル」に認定された翌年の1989年。天願川は以前よりきれいになり、川を大切にする機運は高まったため文字通り「平成」とともに一つの時代を終えた。中心メンバーは新たな取り組みも検討する。新しい元号にどんな活動が始まるのだろう。(溝井洋輔)