ホンダは、首都圏で開始予定の電動バイクのシェアリングサービスに向け、宮古島市でレンタル事業を始めた。レンタル事業を通して、バイクの移動距離や速度、電池の使用量といった走行データを集め、シェアリングサービスの効率的な運用に生かす。宮古島市は、離島で移動エリアが限られている上、観光客の増加でレンタルバイクの利用も見込まれ、データを集めやすいと判断した。(政経部・照屋剛志)

ホンダが宮古島でレンタルする電動バイクのPCXエレクトリック(同社提供)

 香川県の豊島(てしま)でレンタルバイク業を展開するカレンスタイル(東京)が、宮古島での事業も手掛ける。6日に開業した。

 2人乗りの電動バイク「PCXエレクトリック」を利用。電池は着脱式のため、残量の少ない電池を手軽に取り換えられ、充電の手間が省ける。

 電池を交換できるスポットを宮古島市内の飲食店などに16カ所設置。1回の充電で41キロ走行(時速60キロ)でき、電池の交換は無料。今後、スポットを増やし、利便性を高める。観光客を中心に1日当たり1万2960円で貸し出す。

 ホンダは12月までに首都圏で、専用の駐輪場ならどこででも借用と返却ができるシェアリングサービスを電動バイクで展開する予定。

 宮古でのレンタル事業で得られたデータを基に、電動バイクの使用方法などを分析し、運用台数のほか、駐輪場や電池交換スポットの場所選定などに生かし、シェアリングの運用につなげる。事業規模の参考にもしたい考えだ。

 リゾート地で自然豊かな宮古島はツーリングコースに最適で、観光客も増加していることからレンタル事業が成り立つと見込んだ。カレンスタイルにレンタル事業を続けてもらいながら、必要な情報収集していく。

 石垣市内でも住友商事が出資する「e−SHARE 石垣」が、電動バイクのレンタルとシェアリング事業を実証実験している。