【南城】国内で最も小さいイワサキクサゼミが4月27日、南城市の知念海洋レジャーセンター周辺で鳴き始めた。ヒルガオや月桃の花の上に体長1・5センチのクサゼミが留まっている様子を、職員の屋比久敬裕さん(44)が撮影した。沖縄気象台は同29日、市玉城での初鳴きを観測した、と発表している。
屋比久さんは生物に関心があり、センターに出勤前、「ジー」という甲高い音に気付いた。「季節の移り変わりを感じて、心を和ませてほしい」と話している。
琉球大学の資料館「風樹館」の佐々木健志博物館学芸員によると、イワサキクサゼミは国内では最も早く鳴くセミ。宮古島では3月中旬、沖縄本島では4月前半には鳴き始めるという。