3月闘牛の第2弾「弥生杯闘牛ダービー」(主催・古堅闘牛組合、後援・沖縄タイムス社)が10日、うるま市の石川多目的ドームで行われた。人気実力牛が参戦するとあって、闘牛ファンや家族連れ、外国人観光客が大勢詰め掛け、激闘に声援を送っていた。

古堅モータース☆黄龍(左)を掛け押しから攻め込む全勝工業王冠=うるま市石川多目的ドーム

 注目のシーの1番戦、弥生杯優勝旗争奪戦は、現中量級全島一の全勝工業王冠と前中量級全島一の古堅モータース☆黄龍が、雌雄を決する取り組みとなった。両牛はリング中央で静かに角突き合わすと、王冠がいきなりの突き割りの先制パンチ。瞬く間の厳しい角競り合いの中から王冠が強烈な掛け技で、黄龍をリングサイド近くまで押し込むと、スタンドからはどよめきと歓声が沸き起こった。

 黄龍も必死の応戦で王冠の懐めがけて押し込みを見せるが、王冠が上体を使った切り返しで、黄龍の攻勢を封じ込む。強烈な掛け押しで厳しく攻め込む王冠の猛攻に、黄龍の上体が空に浮き、あわや打倒しの戦況の中で、辛うじて体勢を残した黄龍が、すさまじい闘志で応戦。王冠の猛攻に黄龍は上体をもたせ込み、必死に耐えたが、二の矢三の矢と続く猛攻にさすがの黄龍も戦列を押し出されるように敗走し、7分50秒、龍虎の決戦は全勝工業王冠が真の沖縄中量級王者に輝いた。

 シーの2番戦は元沖縄軽量級王者同士のリターンマッチ戦、琉神一輝と二代目テスリ産業パンダが激突した。リング中央でゆっくり角合わせた両牛は得意の掛け押しの応酬となり、リング狭しと激しく動き回る。前回敗戦のリベンジに燃える琉神一輝は、厳しい掛け技でテスリ産業パンダをリングサイドまで押し込むが、上体を巧みに使いながら切り返すと、逆にテスリ産業パンダが押し込む戦況となった。

 両牛は掛け押しから相手懐への飛び込みを狙いながらリング内を激しく動き回るが、一気呵成にテスリ産業パンダが掛け押しで琉神一輝を捉えると、リングサイドで強烈な腹取りが炸裂(さくれつ)、きびすを返して敗走する琉神一輝めがけてなおも追走し、テスリ産業パンダの返り討ちの勝負ありとなった。

 シーの9番戦、弥生杯ミニ軽量級優勝旗争奪戦では王者モアに、ハヤタカ7ちゃんが果敢に挑戦した。リング中央で厳しく角突き合わせた両牛は、得意の角使いで相手顔面を狙いながら押し込む戦況。真っ向勝負の両牛は15分を超えても厳しい突き合いを展開、一進一退の戦況となった。

 スタミナと闘志が勝敗を決する20分すぎ、厳しい突き合いを展開した両牛は相手牛の様子を探るように少し間をあけた瞬間、果敢に攻めていたハヤタカ7ちゃんがパッと戦列を飛んで敗走し、20分57秒の激戦はスタンドがどよめく決着となった。ミニ軽量級王座を防衛したモア、沖縄闘牛界の最長老牛に万雷の拍手が送られた。

 封切戦は2015年に沖縄軽量級王座に就いた古堅モータース☆白眉の引退試合だったが、往年の力を見せつける強さを発揮、引退試合に花を添える勝利となった。試合後には引退セレモニーがあり、関係者は古堅モータース☆白眉にねぎらいの言葉を掛けていた。

 次回は「平成若猪会結成記念大闘牛大会」が17日午後2時から、うるま市の石川多目的ドームで行われる。(宮城邦治通信員)