ロサンゼルス郊外トーランス在住の山入端夫妻は2018年の夏、沖縄からの海邦養秀ネットワーク研修生のうち2人を1週間、自宅で受け入れた。管理栄養士の妻のドリスさんにホストファミリーになった理由を聞くと「沖縄との縁を取り戻したかったから」と答えた。

 日本語が堪能で現役時代はDFSに勤務していた夫のビルさんも、ドリスさんも沖縄県内の米軍基地にある久場崎ハイスクールの卒業生だ。共にハワイ生まれの日系米国人の父親を持つ。

 青春時代を過ごした沖縄を懐かしく思い、夫妻は北米沖縄県人会が呼び掛けたホストファミリーに応募した。

 沖縄からの学生とどのような1週間を過ごしたのだろうか。

 「彼らには私たちの日常生活をそのまま体験してもらった。一緒にスーパーマーケットで買い物したり、ショッピングモールの中を散策したり。観光地のレドンドビーチやサンタモニカピアにも行った」。学生からは米国での生活について質問されたそうで「とても好奇心旺盛だった」とドリスさんは笑う。

 今回計画しながら果たせなかったのが、ハリウッドボウルに行くこと。夏の間、ハリウッドにある野外音楽堂のハリウッドボウルでは、星空の下、さまざまなジャンルのコンサートが開催される。「ディズニーランドで昼間遊んで、夕方にハリウッドボウルに移動しようとしたが、時間が足りなかった。次回はぜひ実現させたい」

 ドリスさんは、祖母がウチナーグチを話していたそうで聞くだけなら6割程度理解できるという。

 「北米沖縄県人会のウチナーグチクラスに通うことも考えている。自分でも話してみたい」と語った。ドリスさんは沖縄との縁を確実に取り戻しつつあるようだ。

(写図説明)沖縄からの研修生を受け入れた山入端ビルさん(右)、ドリスさん夫妻=北米沖縄県人会